書誌情報
Meskin, Aaron. "Defining comics?." The Journal of Aesthetics and Art Criticism 65.4 (2007): 369-379.
章立て
1. イントロダクション
2. コミックを定義する近年の試みに関する簡単な歴史
3. ハイマン-プラットによるコミックの定義
4. コミックとナラティヴ
5. コミックと子供の絵本
6. コミックと歴史
7. いくつかのさらなる懸念
8. コミックと定義
9. 結論
どんな論文?
分析美学者メスキン(Aaron Meskin)のコミックの定義に関する論文。コミックの四つの定義を批判。コミックを定義する試み自体への疑問を表明。
有用さ
コミックの定義をまとめ、neccessary faturesを定義する難しさを指摘。コミックの定義は可能であるにしてもstandard featuresに関する定義であると述べる。また、何を目的として定義するのかを再考する必要性を説く。
手法
コミックの定義を批判する際、コミックの事例のみならず、映像や絵本などの関連する分野の事例も豊富に用いている。芸術作品の定義の議論に関して、ウォルトンやレヴィンソンの議論を紹介している。
発展性
芸術作品を定義する目的と定義という作業そのものの意味の再考を促している。
関連文献
Walton, Kendall L. "Categories of art." The philosophical review (1970): 334-367.Categories of Art on JSTOR
Meskin, Aaron. "Comics as literature?." The British Journal of Aesthetics 49.3 (2009): 219-239.
Weitz, Morris. "The role of theory in aesthetics." The journal of aesthetics and art criticism 15.1 (1956): 27-35.The Role of Theory in Aesthetics on JSTOR